Windows検索の罠
以前に explorer(エクスプローラ)は信頼できない で書いているようにエクスプローラーの検索機能にはバグがあり、存在するファイルを検索しても見つからない場合が多々あります。
私は該当文字列で検索してヒットしなかったら一文字づつ少なくして再検索、を繰り返して確認しています。
今回引っかかったのは、通番で管理しているファイルを検索してもヒットしないという事象でした。
下のイメージに確認のために作成したダミーファイルを示します。
これはramディスク上に作成した中身のないダミーファイルで、第344話が欠けています。
この状態で"第" や "話" などを付けて検索するとヒットしないかも知れない、と考えて数字のみの "344" で検索します。
当然結果は該当なしになります。
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ここで、存在する筈の "345" を検索すると何故かヒットしません。
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もちろん、"343" も "346" もヒットしません。
しかし、何故か "第345" と "第" を付けて検索すると驚くべきことにヒットします。
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"345" など数字のみの指定をしたのは、ファイル名が日本語 (マルチバイト文字)と一バイト文字 の数字が混在しているとうまくいかない可能性が高くなる、と考えたからです。
explorer(エクスプローラ)は信頼できない の中で参照しているサイトに書かれているように "ファイル名をいくつかの単語に区切ってそれぞれの単語を前方一致で検索" しているのであれば、数字部分のみの方がヒットする可能性が高くなるのではとも思いました。
けれども、検索が上手くいかない文字列に別の文字列を付加すると上手くいくとは想像もできませんでした。
因みに、ファイル名を日本語と英数字の混在ではなく一バイト文字 の英数字だけに限定したとしても検索がヒットしない可能性は常にあります。
下のイメージはファイル名を "hit345" などに変えていますがヒットしていません。
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ファイル名を数字のみに限定すればこれまでの経験上は恐らくは検索で問題が出ないとは思いますが、連番の数字だけでは他の種類のファイルを含めた整理や保管上問題が起きる可能性が高くなります。
第一、ここまで信頼性がないと例えファイル名が数字のみであっても例えば桁数が非常に大きくなった場合や、一定量の欠番が生じた時など本当に大丈夫なのか不安になってきます。
きちんとファイル管理をしたいのであれば、やはりファイル検索専用のツールを使用する必要があると思います。
私は重要なファイルに対してはフリーソフトの WizFile を使用しています。
「WizFile」ファイル名で高速にファイルを絞り込み検索できるツール - 窓の杜
驚くほどストレスフリーでメモリ使用量も少なく、これまでのところは取りこぼしもありません。
もちろん、色々流布している検索テクニック(?)なるものを使えば上手くいく場合も結構あります。
例えば ~ (~) を使うと今回の場合も検索できます。
Qiita の 検索式まとめ:Windows10ファイルエクスプローラー には、"Google検索と同じ感覚でやっちゃだめ。" や "インデックス作成の有無で動作が変わる。" といったようなことが書かれていますが、マイクロソフトの作成するロジックにユーザーが合わせるのは本末転倒な気がします。
第一、Google検索とは全く前提条件が違うので引き合いに出すのは的外れでしょう。
Googleの場合は検索が正常に行われた上で覚えるともっと効果的な検索ができるという機能を提供しています。
Windowsの場合は明らかに検索が出来ない場合の対処なので、私は単なるバグに過ぎないと思っています。
(殆どのユーザーが読まない契約書を盾にしているのでしょうが)
多分誰も信じていなかったと思うけれど「最後のWindows」とアナウンスしておきながらまた Windows11 をリリースするマイクロソフトですが、新しいものを出す前に未だ数多く残っている不具合を解消してからにして貰いたいものです。