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explorer(エクスプローラ)は信頼できない

エクスプローラがフリーズしたり異常終了するということを経験した人も多いと思います。

けれどもここで取り上げるのは、検索機能というもっと間接的な影響に関してです。

 

あなたは、こういう体験をしたことがないでしょうか?

確かに作成した筈のファイルが見当たらなくなり、色々なフォルダーを探し回ったりうろ覚えのファイル名の一部をキーにしてエクスプローラで検索したりしてみたけれども結局見つからず、うっかり削除してしまったのかも知れないなどと何となく釈然とはしないけれども諦めて新しいファイルを再作成してしまった・・・。

 

この時、エクスプローラの検索結果が信頼出来ない場合もある、ということを知っていたならファイルの再作成は不要だったかも知れません。

 

 

google 先生のおかげもあって、検索が非常に有用だということは広く認識されています。

確かに google 検索は信頼性が高く、私も結果をほぼ無条件に信頼しています。

それもあってか、エクスプローラの検索結果も多くの人は信頼しているように思われます。

 

けれども、google の信頼性は近年のAI研究などからもわかるように高い技術力の裏付けがあってこそのものです。

 

 翻ってマイクロソフトは、Windows 10 という新しいOSが主流になってからも相変わらず Windows update で大規模なトラブルを引き起こしています。

 

5月のWindowsアップデートにネット接続不具合、他の問題も調査中 | マイナビニュース

 「Windows 10 May 2020 Update」への更新には注意! ~Microsoftが10件の問題を調査中 - 窓の杜

 

信頼性という点では google にはかなり及ばないのではないでしょうか。

(もちろん Windows update だけではなくマイクロソフトの信頼性に関しては幾つも懸念があります。

例えばメモリ管理に関してであり、更にはエクスプローラの異常終了、バックアップからのリカバリ等列挙に暇がありません) 

 

 

肝心の検索に関してですが、私は確かに存在する筈のファイルを検索しても結果がヒットしないということを何度か経験しています。

 

インデックスの削除や再作成、様々なファイル名の指定方法の変更など色々試しています。

  

検索式まとめ:Windows10ファイルエクスプローラー - Qiita

 なぜか検索できない文字でWindowsファイル検索する謎テクニック

 Windows7のファイル検索のコツとその仕組み:いおりのブロマガ - ブロマガ

 

 

 

上の3番めの Windows7のファイル検索のコツとその仕組み によると、

 

 『windows7ファイル名をいくつかの単語に区切って、それぞれの単語を前方一致で検索しています』ということらしいです。

 

どうしてこんな馬鹿なことをしているのか、私には良く理解できません。

仕組み的なことややりたいことは何となく想像が付きますが、ユーザーの利便性という観点からはファイル検索という基本的で重要なツールにはこのようなトラブルが起きやすい複雑な仕組を適用すべきではない、と思うのですが。

 

 

 

そして上記サイトでは、「ここで重量なのは、単語ごとに区切られているからといって、単語をつなげて検索したら検出されなくなるわけではない、ということです。」と書いています。

 

理屈から考えたら当然そうならなければ困るのですが、実際にエクスプローラで検索すると単語をつなげて検索すると見つからなくなる場合が幾つもあります。

 

私が最近経験した事例を以下に示します。

 

 

① 作者が福山陽二の小説が downloads フォルダにあります。

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② ファイル名の変更でこの「福山陽二」をコピーします。

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③ 検索ボックスに「福山陽二」を貼り付けて検索させると、「検索条件に一致する項目はありません。」と表示されます

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④「福山陽二」から1文字削っても表示されません。

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⑤更にもう1文字削ると、表示されるようになりました。

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以下は、"" や ~= などを使用して検索した結果で、何れの場合もヒットしません。

 

① "" (ダブルクォーテーション) で囲んだ場合

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② "" (ダブルクォーテーション) で囲んで先頭に ~(チルダ)を付加した場合

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③ "" (ダブルクォーテーション) で囲んで先頭に ~= を付加した場合

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④  "" で囲まず単純に先頭に ~= を付加した場合

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google 検索してみると、同じような問題が Microsoft コミュニティでも提起されていました。

エクスプローラの検索でキーワードによって検索できないことがあり困っています【Ver1809】 - マイクロソフト コミュニティ

 

ログインしないと読めないかも知れないので、質問の箇所だけイメージを貼り付けておきます。

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試しに "市区町村.txt" というファイルを作成してエクスプローラーで検索すると、確かに "市" や "町" では検索出来るけれども "村" や "区" 、"区町" ではヒットしません。

 

質問者は「これまでも、ちょっとした検索で漏れが出ていたのではないかということも心配しています。」と書いていますが、私の場合は実際に何度かありました。

検索でヒットしないということが時々思いがけないパターンで発生するので、エクスプローラーだけだと回避は難しいのではないかと思います。

 

~= を使用することで一時期はかなり順調でしたが、何かのはずみで意図しないセッティングの変更があったのかこれもうまく行かなくなってしまいました。

 

 

 

 

 

似たような事象は、検索オプションを付けない限りは漢字以外のファイル名でも発生します。

 

以下は、LONGMAN PHOTO DICTIONARY の検索結果です。

 

 

① LONGMAN PHOTOで検索しても見つからない。

  インデックスは削除済み。

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② 1文字減らしてLONGMAN PHOTで検索するとヒットする。

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③ ファイルをコピーして半角を _ (アンダーバー)に置き換えると大丈夫

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④ 半角スペースがあっても先頭に "" を付ければ大丈夫

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マイクロソフトではファイル名の半角スペースを認めています(というか積極的に推進しているように思えます)。

例えば、Windows ではプログラムを格納している場所は "Program Files" です。

"System Volume Information" などというものもあります。

 

大多数のユーザーはわざわざ色々な検索方法を調べたり試したりという無駄な手間を掛けることは望んでいない筈です。

各種ファイル検索ツールが提供する容易な検索方法を望んでいる筈なのに態々それに反するようなことをするマイクロソフトは何を考えているのでしょうか?

 

 

ファイル検索ツールの 「Everything」高速なファイル検索ソフト - 窓の杜 の、あるユーザーレビュー(Everything の評価・使い方 - フリーソフト100)には次のようなコメントがありました。

 

『なぜコレがwin標準じゃないのか不思議なほどに快適な検索ソフト』

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以上のように、エクスプローラーでのファイル検索では実際に存在する筈のファイルが見つからないことがあり得ます。

 

私の対処方法は以下の2つです。

 

 

① ヒットしなかった場合、ファイル名を後ろから1文字ずつ減らして再検索を繰り返す。

 

漢字に関しては何となくヒットしないパターンが分かってきました。

例えば、一が含まれているとヒットしない可能性があります。

けれども確実ではなく、多くの場合は含まれていても問題なくヒットします。

検索してヒットしなかった場合に検索文字を減らして行くかどうかの目安としています。

 

 

② ファイル検索専用のツールを使用する。

 

私はフリーソフトの WizFile を使用しています。

「WizFile」ファイル名で高速にファイルを絞り込み検索できるツール - 窓の杜

 

驚くほどストレスフリーでメモリ使用量も少なく、これまでのところは取りこぼしもありません。

実際のファイルを削除など変更しても即座に反映されます。

但し、複数ドライブを対象にできるので内蔵ディスクが多い場合はオプションで必要なディスクだけに絞り込まないと思いがけなく時間が掛かる場合もあります。

 

現在は2ディスクを対象にしていますが、この場合は殆どストレスがありません。

 

 

これまでにエクスプローラーの検索結果に何となく不審さを感じた経験があるのであれば、こういったツールの導入を考えてみるべきかも知れません。

 

何より、エクスプローラーとは違って検索で待たされることが殆どありません。

精神衛生上も好都合です。